山手線を一周、歩いてみたことはありますか。
私は過去に2回やりました。どちらも友人と、全区間を徒歩で。電車には一度も乗っていません。
結論から言うと、休憩を含めて12時間ほどかかりました。 健康には自信がありましたが、正直めちゃくちゃきつかったです。それでも、終わったときの達成感は格別でした。
この記事では、2回歩いて分かったことを正直に書きます。これからやってみようと思っている方の参考になれば。
歩いたルートと所要時間
2回とも内回りで歩きました。スタート地点は1回目が西日暮里、2回目が秋葉原です。
山手線の1周は約34.5km。駅数は30駅です。単純に割ると駅間は約1.1kmですが、実際は道なりに歩くので、これより長く歩くことになります。
所要時間は、休憩込みで約12時間。 これは「歩き続けた時間」ではなく、食事や小休止をすべて含めた実績です。朝に出て、日が暮れてから終わる、というイメージで計画すると近いと思います。
昼食は、目白でお蕎麦を食べました。ちょうど折り返しに差しかかるあたりで、前半はこれを楽しみに頑張れました。
本当にきつくなるのは「3/4」から
これが一番伝えたいことです。
最初は快調に進みます。景色も変わるので飽きません。ところが半分を過ぎたあたりから、足が少しずつ痛くなってきます。
そして3/4を過ぎたあたりで、歩くのが辛くなるほどしんどくなりました。 私の場合、痛んだのは足の裏やふくらはぎではなく、股の関節でした。骨盤の歪みなどが関係しているのかもしれません。
ここで知っておいてほしいのは、「半分まで元気だったから最後までいける」とは限らないということです。疲労は後半に一気に来ます。前半のペース配分に余裕を持たせておくと、後半が違ってきます。
つまらない区間は、先に済ませたほうがいい
正直に書きますが、田町から大崎にかけてのオフィス街は、歩いていてあまり面白くありませんでした。 ビルが続き、景色の変化が少ないためです。
そして問題は、2回ともこの区間が後半に来てしまったことです。内回りで西日暮里・秋葉原からスタートすると、そうなります。
疲れ切った状態で、景色の変化が乏しい区間を延々と歩く。これはこたえます。
ルートを組むなら、オフィスエリアを前半に持ってくることをおすすめします。 スタート地点と回る向きを変えれば調整できます。元気なうちに単調な区間を消化して、後半に楽しい区間を残しておく。これは次にやるなら必ずそうしたい点です。
楽しかったのは田端〜巣鴨
逆に、歩いていて楽しかったのは田端から巣鴨にかけてです。下町の風情があり、街の表情が豊かでした。
電車で通り過ぎるだけでは分からないことですが、山手線の内側と外側では街の雰囲気がかなり違います。歩くと、その変化がはっきり分かります。これは徒歩でしか味わえない部分だと思います。
装備は「とにかく軽く」が正解
2回歩いて確信したのは、装備は軽ければ軽いほどいいということです。
私はバッグを持たず、極小のものだけで歩きました。極端に言えば、マラソンをするつもりの装備や衣類が一番ラクです。
34km以上を歩くというのは、ハーフマラソン以上の距離を移動するということです。荷物の重さは、後半にそのまま効いてきます。「念のため」で持ったものが、3/4地点では確実に重荷になります。
- バッグは極力小さく。理想は持たない
- 服装は歩くことに最適化する。おしゃれより機能
- 飲み物は途中のコンビニや自販機で買い足せばいい(都心なので困りません)
1回目の反省から、2回目はカルニチンなどのサプリも摂ってみました。あくまで個人の感覚ですが、翌日の疲労度が軽くなった気がします。
季節は春か秋がおすすめ
冬場は避けたほうがいいです。 厚着になるぶん動きにくく、歩いているうちに汗をかいて、脱いだ服が荷物になります。
夏も、12時間屋外を歩き続けることを考えると厳しいでしょう。
春か秋、薄着で動けて、日照時間もある程度確保できる季節が向いています。
無理に一周しなくてもいい
2回やった上での、正直な感想です。
楽しむつもりなら、興味のあるエリアの半周くらいでも十分かもしれません。
一周にこだわると、どうしても「完走すること」が目的になります。後半は景色を楽しむ余裕がなくなり、ただ足を前に出す作業になっていきます。
下町を歩きたいなら北側だけ、という選び方でも、街歩きとしての満足度はむしろ高いかもしれません。
もちろん、一周やり切ったときの達成感は本物です。 それを味わいたいなら、ぜひ挑戦してほしいと思います。ただ「一周しなければ意味がない」わけではない、ということはお伝えしておきたいです。
これから挑戦する方へ
2回歩いて分かったことをまとめます。
- 所要時間は休憩込みで約12時間。朝出て、日没後に終わる想定で
- 3/4地点が本当の山場。半分まで元気でも油断しない
- オフィス街は前半に。疲れてから単調な区間はこたえる
- 装備は徹底的に軽く。マラソンのつもりで
- 季節は春か秋。冬は厚着が仇になる
- 半周でもいい。目的は完走ではなく街歩き
記録をつけながら歩くなら
ひと駅ずつチェックインして記録できるアプリを作りました。いま何駅目か、どこまで来たかが分かるので、後半の「あと何駅か」を把握する助けになります。
登録もインストールも不要です。記録は端末内にのみ保存されます。


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